あなたが営業に向いてないと思う理由はなんですか?
唐突にすみません^^;
営業をやっていると、「俺って、営業に向いてないなぁ」「私ってやっぱ営業に向いてないかも」って思う事、有りませんか^^;
その都度、「辞めた方がいいのかな?」「辞めようかな…」「…辞めたい」なんて思ってみたりして。
軽い悩みなら日々の忙しさに忙殺されるでしょうが、
深いと心に残って、やる気も何も起きませんよね。
そこで微力ながら、私の経験値と、少ない人間関係^^;で得たあなたの深く心に根付いた「自分は営業に向かない」について解説してみたいと思います。
今まさに悩んでる営業マン(女性も含みます)に、
ほんの少しでも手がかりになれば…と思っています(*^^*)
お前、誰だヨ?
偉そうに解説とか言ってますが、お前誰だヨって感じですよね^^;
一応、簡単に自己紹介です。
私は、北海道札幌市で営業を25年やってる営業マンです^^;
数年前、管理職になったので、最近は営業マンとしての仕事より営業マンを管理する仕事が多いのですが…。
肩書きは営業部長です^^;今の会社は15年前に入社しました。今の会社が建設関係なので、そこで法人営業をしています。
今でも、たまに新規開拓で飛び込みもしています^^;2回転職しているので、前の会社ではドアツー営業も
やってました。
ドアツーと言うのは、ピンポーンと個人宅への飛び込む、いわゆる飛び込み営業です。
断られ方がエゲツないやつです^^;こんな感じの営業経験だけは、やたらあるオジさんです^^;
経験だけはやたらあるので、上司や同僚、そして部下と…営業マンと接する機会もやたら有りました^^;
なので、営業に向いてない と思ってる人たちも、たっくさん見てきました。
営業に向いてないと思う理由
そこで冒頭の質問なのですが、
あなたが営業に向いてないと思う理由はなんですか?
って事なのです。
一言では言い尽くせ無いでしょうが、でも…そこを思い切って、ざっくり言ってみると、あなたが営業に向いてないと思う理由はなんでしょうか?
私が私自身の経験値と関わった営業マンから聞いた、営業に向かない理由は…こんな感じのものが多かったです。
数字が上がらないから。
喋りが上手くないから。
積極的になれないから。
お客さんの高圧的な態度に耐えられないから。
同僚より物覚えが遅いから。
上司にネチネチ怒られるから。
会社の雰囲気が嫌だから。
気が利かない、気の利いた事が言えないから。
笑顔が作れないから。
などなど。
こんな感じの理由が多かったです。
なるほど、どれも営業に向いてない理由としては、しっかりした理由ですね。申し分ない理由です。
でも…
ではなぜ、そうなってしまうんでしょうか?
例えば数字が上がらないのは、なぜでしょうか?
別に営業スタイルを見直してみてくださいとかではないですヨ^^;
数字が上がらないのは、営業を積極的にしていないからだと思うのですが、そもそもなぜ積極的に営業できないか…と言う事です。
周りくどいので結論から言いますと、営業マンが営業に向いてないと思ってしまうのは、本当の理由を見つけられない からなんです。
では、本当の理由とは何なんでしょうか?
実は、
プライベートに原因がある事が多いんです。
しかも、プライベートのごく限られた関係の中に原因が。
いきなり話しが飛躍してしまいましたね^^;
詳しく説明していきますので、もうちょっとお付き合いください。
営業に向かないと思ってしまうホントの理由
営業マンが営業に向かないと思ってしまう原因はごく限られたプライベートな関係に原因が有る事が多いんですが、その限られた関係性とは?
既婚者であれば配偶者との関係。
独身であれば親御さんとの親子関係。
このどちらかによるものが多いんです。
具体的には…
既婚者の営業マンが『営業に向いてない』とのは、配偶者とうまくいっていない事が多く、独身の営業マンが『営業に向いてない』と思ってしまう理由は、親との関係に問題がある場合が多いと言う事です。
具体例で見ると分かりやすいので書いていきますね。
エピソード 1
例えば28歳の既婚営業マンのお話しです。
3年前に途中入社で入って来た爽やかイケメンのこの営業マン、同じ業界からの転職と言うこともあり、入社当初から売上をあげていました。
数字もあげるし、クレーム処理など人が嫌がる仕事も率先してやったりするので上層部からも将来の幹部と期待される存在でした。
所がある日この営業マンから話しがあると私が呼び出され、聞くと、奥さんがうつ病になり、通院&入院することになった
とのことなのです。
なので、保育園に通う娘さんの送り迎えを、この彼がするので、若干出勤時間を、変えて欲しい(早く帰りたい)と言う旨でした。
事情が事情なので、社長と相談し、了承しました。
それから、週に何回か早めに仕事を切り上げ退社するスタイルでで仕事をしていました。
もともと時間管理も上手だった彼はほぼ完璧に両立していました。
会社としてもホッとしていたのですが、1ヶ月くらい経った頃から、なんとなくその彼が覇気がなくなり、連絡ミスなど小さなミスが目立つようになりました。
慣れない家事との両立から来てると思い、私も静観していたのですが…日が経つにつれ挨拶の声も小さくなっていき、笑顔もぎこちない感じに、顔も暗くなり、日によっては午前中は元気だったのに午後にしょんぼりして全く元気が無くなったりしていました。
そして両立生活から半年くらい経った時、彼から「辞めたい」と言ってきたのです。
「営業に向かないから辞めたい」と。
で、じっくり詳しく話しを聞いてみると、奥さんはうつ病ではなかったのです。
真相は奥さんから「離婚したい」と言われていたのです。
彼はそれを受け入れられず、時間を置くことで奥さんの気持ちが変わってくれるのを期待していたのです。
すぐに戻るだろうと、我々会社にはうつ病という事にしていたのです。ただ、奥さんの気持ちは一向に変わる気配はなくどちらかというと離婚の意思をより強固なものにしていったそうです。
彼はそんな奥さんを見ながら、娘さんの送り迎えと、仕事を頑張っていたのです。
たぶん、心はぐちゃぐちゃだったんでしょう。そんな精神状態でよく半年も頑張ったと思います。
でも、あえて厳しい言い方をすると、彼は頑張る方向を間違ったんですよね。
最初に離婚を切り出されたときに、離婚を受け入れるように頑張るべきでした。
受け入れるとは、積極的に離婚をする…と言う事ではなく相手の意向に沿う…と言う事です。
本人にとっては辛く、納得のいかない事でしょうが、奥さんの意向を汲む事が大事だったんですよね。
一応、言っておきますが、私は離婚経験者ではありますが離婚を賛成してるわけではありませんョ^^;
むしろ反対派です。この『相手の意向に沿う』というのは離婚を回避できるかもしれない唯一の方法でもあるのです。
配偶者から離婚を要求され、自分が離婚したくない時、『やだ』と否定しているうちは、
相手の離婚要求は絶対に変わりません。ましてや脅したり、泣き落としたりすると、逆効果。相手はますます離婚の方向へ凝り固まって行きます。もし本当に離婚したくないなら、そんな時ほど相手の要求を受け入れ、その生活に一刻も慣れるように、切り替える事を頑張るのです。
そうしたあなたの変化を見て、もしくは頑張る姿を見てもしかすると…相手の気が変わるかもしれません。
あくまで、もしかしたら… です。
そこまでしても離婚なるかもしれません。ただ相手の凝り固まった考えを変えるには、それしか方法はないのです。
それと、『相手の意向に沿う』のは、もう一つ狙いがあります。
相手の意向に沿う=離婚に向けて準備する…訳ですから、
対外的に事実を伝えていかなければなりませんよね。
例えば両親や友人、会社などに。。これがすごく大事で、彼のように隠してウソを言ってしまうと、そのことが自分を苦しめてしまう事になります。
自分で自分を苦しめてしまうんですね~。
逆に早い段階で事実関係を周りに知らせておくと、思わぬ助け船が出たり(これえお期待してはだめですが…)何より、『事実を隠す』苦しみから逃れられます。
私は、それらを時間をかけて彼に伝えました。
手を変え視点を変え、まずは相手の要求を受けいれてみることとか、相手ではなく自分が変わることが大事な事とか、今はどん底だと思うなら両目見開いてしっかり現実を見なさいと、人生の底を絶対わすれるな…とかですね。
なんかいろいろ言ったと思います^^;
しばらくして彼から、奥さんと離婚すると報告がありました。
とてもすがすがしい表情でした。吹っ切れた感がありました。と、同時に仕事は、このまま続ける旨も報告されました\(^o^)/
正直、小躍りしたくなる思いでした。やっと問題の本質に気づいてもらえた!と。。
離婚自体は残念な事かもしれませんが、ケジメがついて、やるべき事が見えたのでしょう。
仕事もバリバリやる一皮むけたイケメン営業マンになってまいます。
このように営業マンが営業に向いてないと思ってしまうのは、
配偶者との関係に原因がある場合があるんですよ。
エピソード 2
もう1つ事例をご紹介しましょう。
入社間もない20代の新卒の女子社員のお話しです。
この子は、よく言えばおとなしく謙虚で控えめな女性ですが、悪く言えば、まったく喋らい女子社員でした。
例えば、社内でたわいのない話ができないとかです^^;なんて言うか、常に分厚い壁を作っていて、表面的な話しはできるんだけど、
突っ込んだ話しができないとかです。
見ててイタイタしい感じです。すごく無理して同僚や課の仲間と喋ってる感じです。
これって営業的にはちょっと問題で、お客さん長く付き合っていく時に、弊害になる事が多いんです。無理てる感って。。
なので、私もどこかで彼女と話したいなぁと思ってた時のこと…。
彼女からお話しさせてください。と言われる機会がありました。そして、彼女と話してみると女から出た言葉は、『自分は営業に向いてないと思うので、辞めたい』というものでした。
よ~く話しを聞くと、やはり…人とコミュニケーションがうまく取れない。
特定の人が嫌いとか、いじめのようなものがある訳じゃない。なんとなく社内の雰囲気にのめり込めない…と言うものでした。
私が見たまんまの理由でした^^;
私はウンウンと聞きながら、彼女の話しが終わると、私が話したかった事を話していきました。
彼女と彼女のご両親との関係についてです。
まず彼女にご両親について聞いてみました。特に幼少期からの親子関係をです。
すると、今まで言葉を選び選びしゃべっていた彼女が堰を切ったように喋り始めました。
彼女によると、父親が銀行員、母親は専業主婦で自宅でピアノ教室をやっている一見、なんの問題もないご両親、どちらかと言うと、幸せなご家族に見えるのですが…
実は母親がいわゆる毒親で、モラハラ親だったらしいのです。
幼少期には気分次第で彼女の顔が腫れ上がるくらい殴ったり、彼女には弟がいるらしいのですが、その弟との差別がひどく、ご飯の量から、着るものまで弟さん優先だったり、教育面も弟は塾に行かせてもらったのに、彼女がいくら行きたいといくら言っても、行かせてもらえなかったりしたそうです。
聞いてて耳が痛く、彼女がとても可哀想に思えまいた。と、同時に、自分の睨んだ通りだとも思いました。彼女の親御さんには悪いけど毒親に毒された可哀想な彼女と。。
虐待そのものも、もちろん許されることじゃありませんが、虐待を受けた子供が大人になった時、ほぼ全員が悩むのが親との関係です。
『〇〇すべき』と言う強迫観念の事です。
子供からすると、毒親でも親は親な訳で…
そうした親と今後もずっと親子関係を続けなければなら無い
喪失感のようなもの。
虐待した憎い親でも年老いて弱れば面倒を見なければなら無い絶望感。
そうした感情が無力感となって社会に出て
人間関係に弊害をもたらせる事が多いのです。
社会コミュニケーションができなくんっちゃうんですよね~。
そのことを知っていた私は、普段の彼女の社内の様子から
親御さんに原因があるじゃないかな…と思っていました。
それがドンピシャだった訳です。
その話しを聞いた私は、彼女に実家を出て一人暮らしするようにすすめました。
それと親子の関係について、話しました。色々言ったので、詳細は割愛しますが、
言ったポイントは、親も人間で万能、全能ではない事。
間違ったことも言うし、気分が悪く当たることもある事。
そんな親に嫌気をさす子供は、自然な感情だと言う事。
それと実の親子だって、合わない親子がいる事。
そんな合わない親子は一緒に居なくたって良い事。
などです。
彼女はタガが外れたように泣きました。
それから1ヶ月くらい経った頃、彼女が一人暮らしを始めた事を聞きました。
それから徐々に彼女は社内でもコミュニケーションが取れるようになり、営業でも既存客と上手に付き合っていっています。
まとめ
こんな感じで自分では気づけないプライベートな問題が、営業に向いてない、辞めたいという悩みと結びついてる事があります。
もし、あなたが自分は営業に向いてない、辞めたいと思っているなら、ご自身の夫婦関係、又は親との関係に注目してみましょう。
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