『ちょっと』って、口癖…
そんなに悪いんですかね~。
今日、営業課長が、若い営業マンの増井くんに怒ってたんです。
『何にでも「ちょっと」って付けるなぁ!』…って。
確かにこの増井くん、何かにつけすぐ『ちょっと』を
付けるんですのは付けるんです。
『ちょっと、やめてください』
『ちょっと良いですか?』
『ちょっと、出かけてきます』
『ちょっと!ちょっとちょっと!』
最後のは極端ですが^^;
確かに言われれば、増井くん使ってるよね~。
そこに気づく営業課長もすごいよね~。
…で、終わりそうな話しのように思えるのですが^^;
営業課長は増井くんに
『「ちょと」って口癖、直せぇぇぇ』って言うんです^^;
私はこれを聞いて…思わず「ん??」って、
思っちゃいまして。。
『ちょっと』って口癖…そんなに悪いのかな。
って。
『おれもメチャクチャ使ってるよ~』
って^^;
そうは言っても…
そこで部長の私が
「ちょっとって口癖…そんなに悪い?」なんて、
言ってしまうと、営業課長の立場が無くなるし…
でもでも、私自身が感じてるような『ちょっと』って
口癖、そんなに悪いの?って増井くんも感じてたら、
これまた増井くんがストレスになると思うんですよね~。
私が増井君の立場なら間違いなく納得できないので^^;
という事で、上司である私が、ちょっとの口癖について
…研究してみる事にしました^^;
目次
『ちょっと』って言う人の心理
『ちょっと 口癖』で、ネットで調べてみると、
この口癖を言う人の心理を解説しているサイトが
たくさんありました。
それらのサイトは、ほぼ同じことが書かれていて…
『ちょっと 』を言う人は…
自分の意見を優位に持っていこうとする
調子のいい人と書いてあったり、
自分の本音を相手に見せない計算高い人とも
書かれています。
最初は言いたいことをひた隠し、
最終的に自分の思い通りにしていく腹黒い人…と
言う事ですかね^^;
確かにネガティブですね。
うちの営業課長もそんなイメージを持って、
増井君に言ったのかなぁ~
でもこれって、なんか違和感あるんでねすよね~。
『ちょっと』って、いったい何なの?
『ちょっと』って、辞書で調べると
ちょっと
【一寸・鳥渡】
《副・ノダ》少しであること。
数量・度合がそれほど著しくないこと
となっています。
量が少量という事ですよね。
『そのアイス、ちょっと、ちょうだい』とか
『もうちょっと時間ください』とか。
要は量の程度を表す副詞。
でも前述したような、『ちょっと』という言葉を受けて
腹黒く感じる人は、量の程度を表す副詞とは、
とっていないんですよね。
『ちょっと』が量の程度を表す副詞であるのに、
『ちょっと』が口癖の人を腹黒く感じてしまうのは、
『ちょっと』の他の効果が出てるからなんです。
『ちょっと』のいろいろな効果
■ ちょっと、やめてください
例えば『ちょっと、やめてください』の『ちょっと』は
何かをとがめる時に使ってますよね。
何か嫌なことをされて、それをとがめる時に…。
『やめてください』と同じ意味合いとなっています。
スーパーのレジに並んでて、横はいりしてきたおばちゃんに、
『ちょっと…』と言うだけで、横はいりをとがめる
こちらの憤慨した気持ちを表す言葉になります。
それで横入りを辞めるかどうかは、おばちゃん次第ですが…。
要は量の程度を表す副詞ではなく、
憤慨した気持ちを伝える副詞になっています。
■ ちょっと良いですか?
他の例だと『ちょっと良いですか?』の『ちょっと』は、
相手の負担を軽減するために使っていますよね。
『部長、ちょっと良いですか?』など。
決して具体的な時間の量を表してるわけじゃなく、
相手への配慮で使ってます。
■ 強力にする時に使う『ちょっと』
逆に言葉を増大(強力)にする時にも『ちょっと』って
使えますよね。
『ちょっと、応接に来てくれ』…など。
単に『応接に来てくれ』より『ちょっと』がつくと
聞き手はキツく聞こえますよね。
『ヤバ!今すぐ行かなきゃ』って^^
『ちょっと』の口癖は直す必要なし!?
前述したように『ちょっと』は、軸となる文によって、
全く違った意味合いとなる事が分かりました。
軸となる文によっては、受けては配慮を感じたり、
逆に話し手の怒りを感じたりするわけです。
ですので、『ちょっと』の口癖は全て悪いとは、
言えず、必ず直す必要はないものと結論付けました。
やんわり営業課長に伝えてみようと思います^^
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