参議院比例代表の仕組みについて解説したいと思います。
っと言いましても、先週まで参議院選挙の選挙方法すら知らなかった私です(^^;
今まで選挙に無関心だった…と言いますか、投票こそ行ってましたが、選挙の仕組みなんて知るよしも無く、お客さんと話しても何となくズラしていました。
ただ、これじゃイカンと言うことで、45歳にして選挙について真面目に勉強し始めることにしたのです(^^;
45歳でまだこんなエネルギーあるのかってくらい超必死に勉強しましたので参議院比例代表の仕組みについてレポートしますね。
記事後半には、参議院選挙の仕組みや選挙区選挙のことも解説していますヨ。良かったらご覧ください。
まずは比例代表の仕組みを解説していきますネ。
目次
参議院比例代表の仕組み | ザックリ言うと政党の人気順!?
参議院の比例代表の仕組みはザックリ言いますと、『政党の人気順』を決める選挙です。
で、決定した政党の人気順をもとにして政党内の『人気候補者』が当選していく選挙です。
ちょっとザックリ過ぎましたね^^;
ちょっとこ難しく言いますと、我々有権者は、自分の好きな『政党』か、又は好きな『候補者』を投票用紙に書きます。こんな感じで。。
その結果、人気の高い政党から議席を獲得していきます。この時ドント方式という仕組みで『政党の人気順』を決めます。(ドント方式については後述します。)
『政党の人気順』が決定したら各政党の中で有権者から人気がある候補者から当選していくという仕組みです。
参議院比例代表の仕組み |候補者でなぜ政党が分かるの?
45歳になると物事を素直に見れなくなります^^;
フッと思ったのが前述したように参議院比例代表は投票用紙に『政党』『候補者』どちらを書いても良いのは分かったけど、なぜ『候補者』の個人名をを書いて、その人が『どの政党』なのか分かるのだろうか?と思いませんか?
無所属の候補者とか選んだらどうなるの?とか^^;
これはですね『候補者名簿に載っている候補者』を投票用紙に書くので、心配いらないんですね。
候補者名簿とは政党ごとに『候補者』が乗った名簿です。こんな感じの。。
参考になるかと思い作ってみました^^;あらかじめこんな感じの名簿があるのでその名簿に載った候補者を投票用紙に書きます。
名簿以外の人を投票用紙に書いても無効票になってしまうのです。
当たり前といっちゃ当たり前なんでしょうが、参院選って、いまレポートしてる『比例代表選挙』と、もうひとつ『選挙区での選挙』と2ついっぺんに行うので、この『選挙区選挙』の候補者は、無所属とかでも立候補できるので、ごっちゃになるんですよね^^;
初心者の私には、こういうトコが選挙のヤヤコしい所なんですよね^^;
整理すると、参議院比例代表を投票するときは『政党』でも『候補者』どちらでを記載して良いですが、『候補者』を書くときは、『候補者名簿』に載ってる候補者を書いて投票します。
参議院比例代表の仕組み | なんだよドント式って!
比例代表制の難しさを助長してるのがドント方式じゃないでしょうか^^;
『なんだよドント方式って』思いませんか^^;
ドントとはベルギーのヴィクトル ドントという学者さんが考案したのでドント式と言っています。
そんな事は良いんだけど、仕組みはどうなってんの?って思うと思いますので解説していきますね。
仕組みは意外にシンプルで例えば下記のように自民、民進、公明、維新、共産がそれぞれ比例で下記のような得票だったとします。
比例の開票議席は50とすると、この表の中から上位50位を見つけ出します。
するとこんな感じになります。色の着いた部分が上位50以内です。で、下の数字は各政党の獲得した議席数です。
獲得した議席は自民17、民進10、公明9、維新8、共産6となり合計50議席となります。
この状態が『ドント方式で各政党に議席が配分された』事になります。
このドント方式は衆議院の比例代表でも採用されています。ただこの記事では参議院の比例代表選挙に絞って解説していきますね。
いっぺんに色々出ると分からなくなるので^^;
もし衆議院のドント方式を知りたい方はコチラの記事にまとめています。
小選挙区比例代表並立制をわかりやすく解説 | 素人用にゆっくり解説 (目次7-3です)
参議院比例代表の仕組み | 当選者が当選していく過程を解説
で、参議院比例代表の仕組みに戻ります。
ドント方式で各政党の議席が配分されたら、各政党内で『人気候補者』が当選していきます。
例えば上の表の民進党は10議席を確保したので、人気順10位までが当選11位以下は落選となる訳です。
この時の『人気』が、どうやって決まるのかは、一番最初に有権者が投票するときに書いた『候補者』の票となります。これですね。
前述した『政党』か『候補者』を書くといった『候補者』の事です。
これを「非拘束名簿方式」と言います。
候補者の『順番』を拘束しないので「非拘束名簿方式」と言います。
だからわかりにくい非拘束名簿方式
前節の最後にサラッと出しましたが、わかりにくいと思いませんませんか?非拘束名簿方式って^^;
なんすか非拘束名簿方式って…。
って感じちゃいます。
さっき、比例の投票は候補者名簿に記載されてる候補者を書くっていいましたよね。あの名簿の事なんですが、ここだけ衆議院の話題を出すほうが説明しやすいので出しますね。
衆議院にも比例はありまして、各政党はドント方式で議席を確保するとこまでは衆参いっしょなのですが、衆議院の場合、確保した議席に当選者が当選していくのは名簿の順位順なのです。
つまり衆議院の名簿にはあらかじめ順位が記載されているのです。別の言い方をすると、当選者がどう当選するかは、あらかじめ政党によって決められ(拘束され)てる訳です。
ですので衆議院は『拘束名簿式』といいます。
一方参議院は、前述したように名簿に順位は記載されておらず、有権者の投票できまるので『非拘束名簿方式』と言います。
あらかじめ誰を当選させるか決めてる衆議院より、有権者の投票によって当選が決まる参議院のほうが民意を反映させてますよね。
どうでしょうかお分かりいただけました?
ここまで参議院比例代表の仕組みの解説でした。最後に参議院の選挙制度についても解説しておきますね。参議議員選挙全体の事が分かるとより理解が深まると思いマス^^
参議院選挙の時期はきっちり行程通り!?
参議院選挙は衆議院のように解散総選挙が無いので、突然選挙になる訳ではなくある意味、行程通り行われる時期の読みやすい選挙です。
参議議員の任期が6年で3年に1回定数の半分を選挙するので、前回2016年に参議議員選が行われましたから、今度は2019年、その次は2022年…という感じで、3年周期で行われます。
なぜ参議院選挙は半分づつ選挙するの!?
参議院選挙は、なぜ半分づつなんでしょうか。
これは、万が一参議院の選挙中に衆議院の解散総選挙が決まり両方選挙が重なったとしても、参議院議員半分で不測の事態に備える事ができるからなんです。
紛争などが起きて選挙中に国会議員の不在を防ぐためなんですよ~。
一番最初の参議院議員はどうやって半分を決めたの?
第1回参議院議員通常選挙は1947年(昭和22年)に行われました。ここで疑問がわきますよね。3年後の1950年(昭和25年)の時の第2回参院選の時の『半分』って、どうやって決めたのか?ってなりませんか。
これは1回目の時に当選順位分けたんですよ~。
具体的には第1回参院選の獲得投票数『上位』125名の任期を6年にして、『下位』125名を3年任期としたのです。
つまり第2回参院選は第1回参院選下位125名が入れ替えとなり選挙が行われました。
参議議員の数(定数)が増えてのをご存知ですか?
現在、参議院議員は248人です。チョット前まで242人だったのですが、2018年の7月自民党が『6人増やしましょ』と発案し、与党多数で衆議院を通過し、あっという間に成立しちゃいました。
国会議員1人の費用が年間1億円ですから単純に6億円増えるんですよ~。ちょっと簡単に決めすぎだと思いませんか?
せっかく昭和22年には250人いたのを、242人まで徐々に減らしていたのに…時代に逆行した法案ですよね。
まぁとにもかくにも現在の定数は248人です。
そして、この248人を決めるのに選挙区選挙と比例代表選挙で決める事になります。
内訳は下記のように決めます。
で、この記事は上の図の参議院比例代表の仕組みについて解説してきたわけです。
因みに参議院の選挙区制は次で解説しますね。
参議院の選挙区選挙の定数地図作ってみました
参議院の選挙区選挙の定数地図作ってみました。参議院 選挙区選挙は全国を45選挙区に分けた選挙区制です。
全国都道府県47のうち、「鳥取県と島根県」と「高知県と徳島県」を1つの選挙区にまとめたので45選挙区となっています。
参議院の選挙区選挙定数は下記の通りです。
参議院比例代表の仕組み まとめ
どうでしたでしょうか?参議院比例代表の仕組みについてレポートしてみました。ちょっと分かりにくいドント方式や非拘束名簿方式を中心に解説してみました。
最後は参議院選挙全体のことも解説してみました。
ご参考になればうれしいです。
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