アイヌ博物館の札幌施設に行ってきました。
白老国立アイヌ民族博物館工事に携わる事になりまして、アイヌについていろいろ勉強しなくてはならなくなり、まずはアイヌ博物館の札幌施設を見学しようと思った訳です^^
施設へのアクセス方法や施設にどんな展示をしてるかなど、仕事上必要なため調査に行ってきたのですが…。
ただ、この私が知りえた情報って、そのまま、アイヌ博物館札幌施設に行こうと思ってる方のご参考になるのでは!?…と思い、それじゃあ、ご参考にしていただこう!と思いレポートする事にしたのです^^
これからこちらのアイヌ博物館札幌へご参考になれば幸いです^^
アイヌ博物館札幌の正式名称は『札幌市アイヌ文化交流センター』と言いまして、アイヌ語では『サッポロピリカコタン』と言うのですが、長いのでアイヌ博物館札幌でいかせていただきます^^;
因みにアイヌ語の『ピリカコタン』とは『美しい村』といういう意味でアイヌ博物館札幌は、『札幌の美しい村』という意味になります。
アイヌ博物館札幌(サッポロピリカコタン)基本情報からです。
目次
アイヌ博物館札幌の基本情報
アイヌ博物館札幌の正式名称は札幌市アイヌ文化交流センター(サッポロピリカコタン)といいます。
札幌市アイヌ文化交流センター(サッポロピリカコタン)
住所:〒061-2302 北海道札幌市南区小金湯27
電話:011-596-5961
営業時間:開館時間(8:45~22:00) けっこう遅くまでやっています^^;
休館日:月曜と祝日(毎月最終火曜日) 年末年始休業(12/29~1/3)
料金:入館料は基本無料です。後ほどレポートしますが館内に一部有料でしか見られない施設があります。
有料でしか見られない施設の料金 一般200円、高校生100円、中学生以下は無料です。
館内の展示品は手で触るのもOK。写真を取るのもOKなんですよ。もちろん有料コーナーもです(^^
こんな感じで、アイヌ博物館札幌(サッポロピリカコタン)は、ほぼ無料でアイヌの文化、生活、歴史に触れられる施設となっています。
夜22時まで開設してるのが凄いですよね。
アイヌ民族博物館札幌へ車でのアクセス方法
国道230号線(通称:石山通り)を定山渓方面に向かうと右手にサッポロピリカコタンの赤い看板が見えるので右折します。こんな感じで見えますよ。
ここを間違が無ければあとは、突き当りを左折すると着きます。
小金湯温泉の湯本小金湯の隣です。
アイヌ民族博物館札幌へバスでのアクセス方法
アイヌ民族博物館札幌へのアクセスはバスだと札幌駅、真駒内駅からアクセスできます。
どちらも、じょうてつバスで行けます。それぞれについて解説します。
札幌駅からアイヌ博物館札幌へのアクセス
札幌駅からはエスタ1階のバスターミナル12番のりばから乗る事になります。
乗るバスは『快速7』か『快速8』か『かっぱライナー』という系統名のバスです。『快速7』『快速8』どちらも複数路線があるので、乗る時は注意しましょう。詳しくは後述しますネ。
この3つの系統バスどれに乗っても『小金湯温泉』という停留所で降りる事になります。
こちらが目的の『小金湯温泉』のバス停です。
札幌駅から小金湯温泉への所要時間は1時間ほどですが、かっぱライナーは停留所が少ないので50分ほどで小金湯に到着します。因みにカッパライナーののりばは12番のりばの横です。
!『快速7』『快速8』の注意事項
『快速7』『快速8』どちらも複数路線です。行き先に注意しましょう。『快速7』『快速8』どちらも共通で『定山渓温泉行き』か『豊平峡温泉』に乗りましょう。これ以外のに乗ってしまうと、『小金湯温泉』まで行きません!ですので『快速7』にしても『快速8』にしても必ず『定山渓温泉』か『豊平峡温泉』まで行くバスに乗りましょうね。
★行き先は、バスの前と横に記載されていますよ~。
こちらを確認して乗りましょう。
札幌駅エスタ バスターミナル発車の時刻表
札幌駅エスタバスターミナル発車の時刻表を掲載しておきます。
★平日の時刻表
快速7 | 快速8 | かっぱライナー | |
5時 | |||
6時 | |||
7時 | 00 30 | ||
8時 | 00 30 | ||
9時 | 00 | 30 | |
10時 | 05 | 00 30 | |
11時 | 00 | ||
12時 | 00 | 30 | |
13時 | 00 | ||
14時 | 00 | ||
15時 | 30 | 00 | |
16時 | 00 | ||
17時 | 00 | ||
18時 | 00 | ||
19時 | 00 | ||
20時 | 00 | ||
21時 | 00 | ||
22時 | 05 | ||
23時 |
★土日祝日の時刻表
快速7 | 快速8 | かっぱライナー | |
5時 | |||
6時 | |||
7時 | 00 30 | ||
8時 | 00 30 | ||
9時 | 00 35 | 30 | |
10時 | 05 | 00 30 | |
11時 | 30 | 00 | |
12時 | 00 | 30 | |
13時 | 00 | ||
14時 | 30 | 00 | |
15時 | 30 | 00 | |
16時 | 00 | ||
17時 | 00 | ||
18時 | 00 | ||
19時 | 00 | ||
20時 | 00 | ||
21時 | 00 | ||
22時 | 05 | ||
23時 |
真駒内駅からアイヌ博物館札幌へのアクセス
地下鉄南北線真駒内駅からバスで行く方法について解説します。地下鉄真駒内駅に併設されていますバスターミナル4番のりばから乗る事になります。
真駒内駅からアイヌ博物館札幌へは1種類のバスしか無いので簡単ですよ~。
系統番号12の『定山渓温泉行』と言うバスです。
『小金湯』までは約30分くらいで着きます。札幌駅の半分くらいの所要時間ですネ。
真駒内発車の時刻表
真駒内駅発定山渓温泉行の時刻表です。
★平日の時刻表
平日 | |
発 | 真駒内駅 |
↓ | ↓ |
着 | 小金湯 |
定山渓温泉行 | |
5時 | |
6時 | |
7時 | 00 20 55 |
8時 | 22 |
9時 | 23 59 |
10時 | 50 |
11時 | 26 52 |
12時 | 54 |
13時 | 57 |
14時 | 53 |
15時 | 50 |
16時 | 55 |
17時 | 57 |
18時 | 58 |
19時 | 50 |
20時 | 24 |
21時 | 24 |
22時 | |
23時 |
★土日祝日の時刻表
土日祝日 | |
発 | 真駒内駅 |
↓ | ↓ |
着 | 小金湯 |
定山渓温泉行 | |
5時 | |
6時 | |
7時 | 00 20 |
8時 | 21 |
9時 | 23 58 |
10時 | 55 |
11時 | 22 52 |
12時 | 54 |
13時 | 23 56 |
14時 | 52 |
15時 | 27 55 |
16時 | 23 58 |
17時 | 55 |
18時 | 52 |
19時 | 55 |
20時 | 56 |
21時 | 20 |
22時 | |
23時 |
札幌でアイヌのお土産を買うなら…
アイヌ博物館札幌では、アイヌのお土産も買えますよ。
今やアイヌの模様を施したグッズは通販でも買えますが、ここでしか買えないアイヌ衣装を着たシエルちゃんなんかもあるので、チェックしてみましょう。
他にもこんなもの売っていました。
アイヌ博物館札幌の展示品(屋外)
それではアイヌ博物館札幌の展示品をご紹介していきますね。屋外と屋内にアイヌ文化の歴史が展示されています。
アイヌ博物館札幌のイタオマチプ
まずはアイヌ博物館札幌へ入っていくと目につくのが、こちらの船です。
この船はイタオマチプと言うもので、アイヌ人には欠かすことのできない船で…漁はもちろん、荷物の運搬にも使われていた船です。なんと!木をくりぬいて作ってるんですよ~。5世紀頃には外洋に使っていたらしいのです。そんな昔に木をくりぬいて船にする技術が、あったとは驚きますよね。
確かに木板を張り合わせた船と違いがっちりしています。
アイヌ人の家屋 チセ
次に目につくのが、家です^^アイヌ人の家屋ですね。
因みに家屋はアイヌ語でチセといいます。チ(我ら)、セ(寝床)の組み合わせなんですよ~。
チセの中は柱がなくて、だだっ広いです。
玄関から入るとすぐに前室がありマキが置かれています。
真ん中にイロリがあり、奥にある窓はカムイ(神)が出入りするとされている窓です。この窓をロルンプヤラ(神座の窓)と言います。
注意!
ロルンプヤラから家の中を覗くことは、カムイに対して大変失礼なこととされていますので、注意しましょうネ。
ヘベレセッ(子熊の檻)
つぎにこちらの高床式の建造物をヘベレセッ(子熊の檻)といいます。
アイヌには独特の文化がいくつかあります。その中に熊の魂を天国に贈るための儀式『イオマンテ』というものがあります。
これは小熊をペットとして飼育し、2歳になるころ『イオマンテ』によって、熊の魂を天に捧げるのです。
ちょっと残酷ですよね^^;
その飼育期間に使うのがヘベレセッ(子熊の檻)なのです。
『プ』足高倉
こちらの建造物は『プ』足高倉といいまして、収穫した穀物を入れていたそうです。
アイヌ人のトイレ
こちらはアイヌ人のトイレです。向かって右側の三角が女性用のトイレで、左側が男性用トイレです。
因みにアイヌ語で男性用トイレをオッカヨル、女性用トイレをメノコルと言います。
中を失礼して撮影してみました^^;
アイヌ博物館札幌の屋外にはこんな感じの展示品が並んでいます。次は屋内の展示品について解説していきますね。
アイヌ博物館札幌 2階の様子
アイヌ博物館札幌は2階建の建物になっています。
傾斜の関係か入口を入るとすでに2階になっています。こちらが真正面の入口から真正面の写真。
斜めにみるとこんな感じ。
吹き抜け部分から下を見ると休憩スペースが見えます。
2階は総合案内があって、事務室や会議室のようなレクチャールームがも有ります。展示品はありませんが、唯一ニョキッとたってるモニュメントらしきものがあります^^;
こちら。
これはトンコリと言ってアイヌの楽器です。弦楽器でイメージとしては三味線やギターのような楽器なんですよ。こちらのトンコリは弦モニュメントなので張っていませんが…。
アイヌ博物館札幌1階の様子
1階に降りるとこんな感じです。上から見えた休憩スペースです。こちらの休憩スペースは持ち込んだ食事はできますが、売店や食堂がある訳ではないので持ち込み以外は食事はできません。食事については後述しますね。
情報コーナーにはアイヌに関する書籍やここにもパソコンがあります。こちらのパソコンにはアイヌ語辞典も入ってました。
アイヌ博物館札幌ストリートギャラリーの展示品
1階には長細いちょとクネッた廊下があります。
流れる川のイメージで作られたこの廊下はストリートギャラリーと言いまして、横の壁に展示品が並んでいます。いくつかご紹介しますね。
★くわえぐまです。
アイヌ語でチェッエクパカムイといいます。アイヌにとってヒグマはその命を奪い神に捧げるとっても大事な存在だったんですよね。
★こちらは外にもあった家屋のチセです。
★こちらはテクンぺというものです。
手袋のようですが手首のみを保護する防具です。儀式とかではなく日常の労働の時に使っていたそうです。それにしてはキレイな刺繍がされていますよね。アイヌ人ってお洒落なんですね^^
★タンビです。
こちらも足首の所で結ぶなんてオシャレですよね。実益も兼ねてるし^^
★ユクウル
ユクウルとは動物の毛皮で作った衣服の事です。写真は子供用で鹿の毛皮です。
この他にもストリートギャラリーには10種類以上の展示物が並んでいます。
有料コーナーの雰囲気
アイヌ博物館 札幌1階にある有料コーナーも入ってきました。
◇ 有料コーナー
一般200円、高校生100円、中学生以下は無料です。
有料コーナーの中も広く休憩スペースがありました。
★チェプウル
冬に着るコートのようなものです。樺太(サハリン)にいる人たちが着ていた衣服です。動物の皮や魚の皮で作ります。すそが広がってるデザインがアイヌっぽいですよね^^
★チプ
こちらにもチプがありました。チプで使う木は北側を船底にするらしいですよ。なんでも木の北側は木の密度が密集しているので重く船にした時に安定するからなんですよ~。
★染色室
有料コーナーの中には染色室もあるんですよ~。タイミングが合わず染色工程は見れませんでしたが^^;
★カリプ
山ぶどうの木のつるを丸めて輪を作り、長さ1mくらいの先がY字になった枝にひっかける遊びです。輪投げのようなものです。
他にも有料コーナーには包丁や小刀、樹皮で作った手桶け、弓など武器からあ木綿衣などの衣類なども展示されています。
アイヌ民族博物館おすすめの食事
アイヌ博物館 札幌には前述しましたように休憩スペースはありますが売店や食堂はありませんので、食事が困りそうですが、私のおススメは隣にある湯元小金湯での食事です。
実際に食べてきました。
食事だけでも全然OKでウエルカム的な感じでしたよ~。
私が行ったのは平日の11:40くらいランチ時です。
入口を入ると受付カウンターに2人の女性が居ました。『食事のみなんです』と言うと、カギを渡され、この『カギで清算しますのでお持ちください』と言われました。
中は温泉のレストランっぽく小上がりとテーブル席があります。
メニューも豊富で丼もの、そばなど食事はもちろんスイーツやお酒もあります。
私は鶏照り南蛮ねぎ丼にしました。これです。
これ、すごく美味しかったですよ。こんな山奥でしかもこの味で830円のランチは、ありがたいです。という感じでアイヌ民族博物館で食事するなら、こちらの湯元小金湯がオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?いろいろ伝えたくて長くなってしまいました^^;
アイヌ博物館札幌(ピリカコタン)はアイヌの文化や思想、歴史を知るには最適だと思います。札幌からバスでも1時間弱と比較的アクセスもしやすいですしね~。
北海道は生誕150年ですが、アイヌはその何倍も前から北海道にいた先住民。そうした諸先輩への敬意を払いながら感謝の気持ちを持って一緒に歩んでいきたいなぁと思いました。アイヌ博物館札幌(ピリカコタン)へ行ってみてアイヌの事がほんのちょっと分かったような気がします。
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