私46歳で長期入院を余儀なくされ、高額医療の申請の事や傷病手当の事をいろいろ調べています。
今回、傷病手当申請書の書き方で、間違いやすい箇所を解説していきます。
解説するにあたり全国47支部ある協会けんぽに電話で取材させていただき、その内容を記載しております。
実際いざ入院となり長期で会社を休むとなると何かと不安になると思います。
これから傷病手当を申請する方のご参考になれば幸いです。
因みに協会けんぽは全国に47支部あり、そのなかでランダムに5件から10件(質問による)に電話取材した内容を掲載させていただきました。
各支部の協会けんぽのご担当者の方、やさしく教えていただき、ありがとうございました!
で、この記事を読んでる傷病手当金申請書の書き方を調べてる方に言っておきたいのが、今回各支部に取材して分かったのですが、支部によって見解が違う事があるんです^^;
後ほど詳しく説明しますが、例えば2ページ目の4番目にある『療養のため休んだ期間』の日数なんかは各支部によって考え方が違います^^;
ですので、もしホント迷ったらにあなた自身の所管してる協会けんぽの事実を確かめる場合は、ご自身の保険証に記載されている、支部に電話をかけて事実の裏付けをお願いします。
では、傷病手当金申請書の書き方について解説していきます。
目次
傷病手当金申請書の書き方 | 書類の全体像
まずは、傷病手当の申請書は全体で4ページになっています。
で、1ページ2ページは自分で書きますが、3ページは事業主(会社)、4ページ目は病院の先生に書いてもらいます。
ですので、あなたが集中するのは、1ページと2ページ目。ここに不備がないようにしっかり書いていきましょう。
特に2ページ目は書く内容はそんなに無いですが、3ページ目、4ページ目と整合性を取る必要がある項目がいくつかあるので、その辺を重点的に解説していきますね。
傷病手当金申請書の書き方 | 1ページ目
順を追ってまずは1ページ目です。
1ページ目は特に迷うところは無く書けると思います。
保険証を用意してサクサク書いていきましょう。
まず一番上の支給申請書横の『第何回』は記載してもしなくてもOKです。因みにこの記事を読んでるか方は、ほとんど初めて傷病手当金の申請をすると思うので、書くとしたら第1回という事になります。
でも何も書かなくて良いですからね~^^;
傷病手当金申請書の書き方 | 被保険者情報
被保険者情報は健康保険証を見ながら、ざっと名前、住所など書いていきましょう。
保険証番号は左詰めで書きます。
傷病手当金申請書の書き方 | 振込先指定口座
次に銀行口座です。こちらの口座に傷病手当金が振り込まれますので間違わないようにしましょうね。
こちらは、ゆうちょ銀行の場合の書き方です。
ゆうちょ銀行の通帳を1枚めくると店番号(漢数字3文字)が書かれていますよ!
傷病手当金申請書の書き方 | 受取代理人の欄
受け取り代理人、例えば奥さんの口座を支給口座にした場合、奥さんを受け取り代理人として書きます。
ですので、上の銀行口座の名義人と、ここの受け取り人は同じ名前になります。
当然、被保険者情報の氏名と銀行口座の名義人が一緒ならここは記載不要です。
傷病手当金申請書の書き方 | 被保険者のマイナンバー記載欄
被保険者のマイナンバー記載欄は、一番上の保険証番号、記号がわからない人が書く番号です。
ですので、保険証番号、記号を記載してる人は空欄でOKです。
傷病手当金申請書の書き方 | 社会保険労務士の代行者名記載欄
社会保険労務士の代行者名記載欄は、会社とか委託してるまたは社会保険労務士にこの申請書の記載などを委託した場合、その委託された社会保険労務士が書く欄です。
自分で書く場合は空欄でOKです。
傷病手当金申請書の書き方 | 2ページ目
次に2ページ目です。被保険者氏名には自分の名前を書きます。
傷病手当金申請書の書き方 | 2ページ目の傷病名
2ページ目の傷病名は、これは4ページ目の傷病名と一致してる必要があります。
ただ、一致と言っても多少は大目に見てくれるようです^^;
けんぽ担当者に聞くと、例えば『2ページ目に『胃腸炎』と書いていて、4ページ目に『急性胃腸炎』と書かれても、書類上の不備とは言えないです』との事でした(^^;
とは言え順番的には、4ページ目を先に病院で書いてもらい、それを見て自分で2ページ目を書くほうが良いですよね。
初診日も同じで4ページに同じ記載内容がありますので、そちらと合わせておきましょう。
傷病手当金申請書の書き方 | 療養のため休んだ期間の欄
協会けんぽに2ページ目で不備が多いと教えてもらったのが『療養のため休んだ期間(申請期)』ということなんですね。
確かにまじめに考えると…迷いそうですよね^^;
例えば『いつから』とありますが、『いつから』とは『休んだ日』からなのか、仮に『休んだ日』からだとして、『待機期間』診療を受けた日からなのか。って。。
因みに待機期間とは連続した3日間休んだ日の事で、この待期期間を経て、4日目から傷病手当が支給されます。
この待機期間を経ないと傷病手当金は支給されません。
こんな感じです。
4月
なので、申請書に書くなら当然、待期期間を経た4日目と書くべき!?…と思いそうですが…。
1日目からで良いそうです^^;
ここは、数件の協会けんぽの支部に聞いてみましたが、全員一致で『1日目』から書くという事でした。
待機期間を経た4日目から書いてしまうと、そこからさらに3日待期期間を経た…と協会けんぽ側は認識するそうです。←どの協会けんぽも同じこと言っていました。
次に『いつまで』ですが、ここは最終的に今回の傷病で会社を休んだ日を書きます。なので上の表で行くと『11日』と書けば良いわけです。
サラッとですが『いつまで』はこれだけです^^;
ですので表に書くと、こうなります…
次にその横の『日数』ですが…これが各協会支部で見解が違うんです^^;
例えば途中で出勤した場合の書き方なのですが…下のような6日目と9日目とかに出勤した場合、先ほどの『いつから』『いつまで』は変わらず1日~11日と書けばよいわけですが、横の日数は各支部で見解が違います。
4月
例えば栃木や岡山支部の協会けんぽは、単純に上記の『いつから』『いつまで』の日数を書けば良いと言うのですが…。つまり『11日間』と、書けば良いという事なですが…。
北海道支部は、途中で出勤した場合は、引き算して日数を書いてほしいと言うんです^^;休んだ日のみ書いてほしいって事です。上の例だと2日間出勤してるので表には『9日間』と書いてほしいという事なのです^^;
…と、言う事で支部によりマチマチなのです。この辺、全国共通で統一して欲しいですよね^^;
ですので、ここは各支部に問い合わせておいたほうが良いかも…です。
出してから訂正するとなると時間のロスですので事前に聞いておいたほうが良いですネ。
ただ、どうしても電話で聞きたくない人は、とりあえずトータル日数で書いておきましょう。
引き算してほしいといった北海道支部で聞いたのですが、ここのトータル日数だけで(引き算しなかったから)と言って、書類上の不備で返される事は無い言っていました(^^;
ただし、ほかの不備事項があれば一緒に訂正指示があるかも知れませんとも言っていました^^;
傷病手当金申請書の書き方 | あなたの仕事の欄
次に仕事内容ですが、私の場合、『建設係営業職』でOKとの事でしたが、単に『営業職』でも良いとの事です。
傷病手当申請書の記入例なんかには『詳しく書きなさい』って書いてますが、一般的な職種を記載しておけば良いとの事でしたよ~。
『あなたの仕事の内容』って、改めて聞かれると分からないものですよね^^;
なのでヒントを掲載しておきます^^私が思いつくままに書いてみましたので参考にしてみてください。
『人事系』と『事務職』をくっつけて『人事系事務職』とかにすれば、何となく詳しく書いてる風 になりますよね^^;
傷病手当金申請書の書き方 | 報酬を受け取りましたか?の欄
次は申請期間に報酬を受けたか…ですが、ここは正直に受けた場合受けた金額を記載しておきます。
ここにも『いつからいつまで』とありますが、ここは深く考えず申請期間そのまま書きましょう。
申請期間にいくらの金額を受け取ったのかを書くわけです。
これも協会けんぽの各支部で見解が違って、例えば交通費として受け取った場合、その交通費はいつからいつまでの分かを、こちらに記載するという支部もありましたし、同じ交通費でもここは大雑把に書いてくださいと言う支部もありました^^;
ただ共通してたのは報酬を受けとった事実と、その額なんだそうで、詳細な事実関係は3ページの事業者欄の賃金内訳で確認するとのことでした。
ですので、正直にその額を記載し期間は申請期間をそのまま記載しましょう。
傷病手当金申請書の書き方 | 障害厚生年金の受給の欄
ここは障害厚生年金、障害手当金を今までに受けたかどうかを聞いています。
ほとんどの方は『いいえ』になると思いますが、私は正直、障害厚生年金って知らなかったので改めて聞かれると『ん?』ってなちゃいました^^;
で、調べてみると…要は今回申請してる傷病で同時に障害厚生年金、 または障害手当金を受けるようになったときは、傷病手当金の支給額が調整されちゃう訳なんです。
傷病手当と障害厚生年金の2重取りの場合、差し引きます…という事です。
障害年金等をもらってる人はその額を計算して調整して傷病手当を減額してお支払いします…という事です。
ですので、こちらも障害手当金等を受給してる方は正直に記載してきましょう。因みに障害手当金等を受給手続きは複雑なので知らずに受給してた…とかはないです^^;
傷病手当金申請書の書き方 | 健康保険の資格を喪失した方の欄
ここは、稀なケースですが、傷病手当金を受給中に、会社を退職したりして健康保険の資格を無くした人が書く欄です。
健康保険が無くなっても一定の条件を満たせば傷病手当金はゲットできるのですが、老齢厚生年金など公的年金が支給されるようになった人は傷病手当金が調整されるのです。
要は若い人が会社を辞めるようなケースは関係ありませんが、高齢で会社を退職した人がの場合、年金と調整します…というのがここの欄です。
因みに公的年金とは老齢厚生年金、老齢基礎年金、退職共済年金等を言います。
傷病手当金申請書の書き方 | 労災保険の休業補償の欄
ここは今回傷病手当で申請してる傷病で労災保険の休業補償給付を受けていませんよね?という事を聞いています。
原則労災保険の休業補償が出てると傷病手当は支給されません。
ただし休業補償給付の日額が傷病手当金の日額より低いときは、その差額が調整され支給されます。
ここまでが自分で書くページでした!
傷病手当金申請書の書き方 | 3ページ4ページ
傷病手当金申請書3ページ4ページはそれぞれ事業主(会社)、療養担当者(病院)の人が書くページです。
ここは我々、被保険者が手の付けようがありません。
強いて言うなら、それぞれ一番下に印鑑を押すようになっていますので、そこは確認しましょう。
負傷原因届について
負傷原因届についても解説しておきます。
2ページ目の3番で『ケガ』を選択した場合『負傷原因届』を提出します。
で、その負傷原因届はこちらです。
この負傷原因届はケガの詳細を記載していくことになりますので、やはり傷病手当金申請書の3ページを見ながら書いていきましょう。
あと、事業者の欄の記載もあるので、会社の角印は忘れずにもらいましょうね。。
傷病手当金申請書の書き方 | まとめ
いかがでしたか?傷病手当金申請書の書き方をまとめてみました。
傷病手当申請書のポイントは自分で書く『2ページ目』ですね。
その大事な『2ページ目』は、『3ページ』と『4ページ』を見ながら書くのが良いでしょう。
また2ページ目後半にあるように他の給付金とのダブル取りはできません。前述したように調整されます。
正直に申告して後々トラブルにならないよにしましょう。
この記事へのコメントはありません。