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日本国憲法での天皇の地位って辛くね? | 条文1つ1つから考えてみた

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今回は日本国憲法の天皇についてレポートしたいと思います。来年2019年4月30日に生前退位される天皇陛下、日本の象徴として約30年公務を務めてこられました。

 

今回の退位は高齢と健康上の理由と言う事ですが、1933年12月23日生まれの85歳ですからね^^;いや?、ホントお疲れ様でした&ありがとうございましたって申し上げたいです。

数年前から退位のご希望はあったらしいですが、それが何年も経ってやっと、来年退位できるんですからね。

コレってある意味ホント辛いですよね^^;

辞めたくても辞められないって…。

一番根っこの権利ですよ~辞める辞めないって。。

それが無い天皇陛下って、キツい地位だなぁ…って思っちゃいます。

これだけじゃなく、好きな所に住む自由や、休む自由、納得のいかない事に裁判で白黒つける権利も天皇にはありません。

国民として当然持ってる基本的人権(自由)が無いですよね。制約がかけられた状態です。

私なら絶対やってられないです(^^;

それをずーっとお勤めせれていたんですからね~ホント『ご公務、お疲れ様でした』と心から言いたたいです。

 

● もし自分が天皇だったら…

因みに、もし自分が天皇だったら(^^;を妄想してみました。

ただただ日本の象徴として公務をし、『象徴』って言うけど、具体的なことはだれも分からず、教えてもくれず、それを自分にのみ考えさせられて、象徴が何かはっきり分からないから、毎日毎日フワッとした象徴行為をせざる得ず…

何とも達成感みたいなものもなく…

国事行為だって国事と言えば聞こえは良いけど、誰かが決めた事を儀式として行うだけ。

国政に関する権能を有しない範囲だから責任無いっちゃ無いけど緊張感も無く、その内、国事行為と天皇の意味に疑問を持ちだし…(´-ω-`)

でも、天皇である自分が行わなければならない事だけは憲法でうたわれてるのでやらねばならず(-“”-;)

 

ん~、やっぱり自分にはできないですね(-.-)

そう考えると今上天皇(きんじょうてんのう)は、平成元年から約30年間、象徴としての立ち振る舞い、言動を見事に…そして完ぺきになさってこられたと思います。

また、被災者などへの寄りそうお気持ちも、とっても感じられました^^

 

 

来年4月30日には心から『お疲れ様でした…』と申しあげたいです^^

 

…と言う事で、今日は天皇陛下への敬意を表す意味で…

日本国憲法の天皇について現状の憲法でいかに制約を受けているかを条文1つ1つ読み込みレポートしていきたいと思います。

日本国憲法で天皇については第1条から第8条に記載れています。

それでは、はじまりはじまり。。

日本国憲法における天皇 | 第1条を読み解いてみる

日本国憲法第1条は、『天皇が象徴だ』と書かれています。

日本国憲法第1条引用  
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

そもそも1条にわざわざ『天皇』の地位を『象徴』と定義してるのは大日本帝国からの流れを汲んだから…と言われていますが、本質的には、日本にとって『天皇』は必要不可欠な存在だからです。

ただそんな絶対的存在の『天皇』は…実は、国民が支持して成り立っている…とも書いてありますよね。

それとサラッと出てる『主権の存する日本国民』…これは、国のあり方を決めるのは天皇ではなく、日本国民であるという意味ですよね。

つまり国のあり方など…重要なことを決める最終決定者は国民で、天皇はそういった日本国民の支持に基づいて存在される…と書いてあります。

何となく天皇のほうが上という印象ですが、国民が支持する事で『天皇』という地位が成り立ってるんですね~。

日本国憲法における天皇 | 第2条を読み解いてみる

日本国憲法2条は天皇の世襲について書かれています。

日本国憲法第2条引用  
皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。

世襲(せしゅう)とは親から子供に…と、子孫が代々受け継ぐことですが、私はある意味この日本国憲法2条が、一番残酷な気がします^^;

自分のなりたい職業や生き方は一切認められず、生まれた瞬間、将来の地位が決まってしまう訳です。

因みに皇室典範とは『こうしつてんぱん』と読み、皇室のことについて規定した法律です。
全文です。⇒皇室典範

明治憲法時代の皇室典範は議会で変える(変更)することができませんでしたが、今は普通の法律と一緒で国会で変更ができます。

 

日本国憲法における天皇 | 第3条を読み解いてみる

第3条は天皇の政治的な責任は内閣がすべて負う旨が書かれています。

日本国憲法第3条引用 
天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

日本国憲法第3条には、天皇が行う国事行為(国事行為の内容は7条に出てきます。)は、内閣が全て責任を負うと書いてあります。

これは第一条とリンクしますが日本国憲法で天皇は政治的権力を持てない事になっています。

あくまで天皇が行うのは儀礼的な行為で、内閣が常に助言と承認をする中で7条に定める行為を行うという事です。

国事とは国家に関する事柄の事ですが、天皇が行うのは7条にある限定的な物で、しかも全て内閣の助言と承認が必要な訳ですね。

儀礼的な行為に限定される訳です。

 

日本国憲法における天皇 | 第4条を読み解いてみる

第4条は第3条からの流れで天皇の行為に制限をかけている条文です。

日本国憲法第4条引用

天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

2 天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

国事とは広い意味で、国家に直接関係する事柄…という意味なので、国の政治に関する事項も入ってるのが国事です。

なので日本国憲法第4条で『憲法の定める国事に関する行為のみを行う』と国事の中でも憲法に記載してる国事のみに限定しています…と明記してる訳ですね。
あくまで政治に天皇不介入を意味付ける条文となっています。

因みに具体的な天皇が行う国事行為は第7条に出てきます。

2項は天皇が行う国事行為を誰かに変わってもらう事ができる旨が書かれています。

日本国憲法における天皇 | 第5条を読み解いてみる

第5条は天皇の代わりを置く場合の規定が書かれています。

 

日本国憲法第5条引用 

皇室典範の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

摂政(せっしょう)の『摂』という字は『代わりに行う』という意味があって『政』は政治ですから、『摂政』で天皇に変わって政治を行うという意味になります。

天皇陛下がケガや病気など療養せざるえなくなった時、天皇陛下の代わりに政治を行うのがのが『摂政』という事になります。

病気やケガだけじゃなく天皇が成年に達しないときにも摂政を置く事になっています。この事は皇室典範(こうしつてんぱん)第16条に記載されています。

皇室典範 第16条
 
天皇が成年に達しないときは、摂政を置く。
2 天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないときは、皇室会議の議により、摂政を置く。

日本初の女性天皇だった推古天皇(すいこてんのう)が初めて『摂政』を置いたんですよ~。1400年以上前から『摂政』ってあたんですね~。

日本国憲法における天皇 | 第6条を読み解いてみる

憲法6条は天皇の任命権について書かれています。天皇の政治行為禁止における任命権という事になります^^;

日本国憲法第6条引用

天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
2 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

国会で指名された総理大臣を任命し、その総理大臣が決めた最高裁長官も任命します。

内閣の首長である総理大臣と日本の最高裁判所の長を天皇が任命する訳ですから、とても大きな政治介入ですよね。

でも条文にあるように総理大臣は事前に国会で選んでいるし、最高裁長官も総理が事前に決めてるわけです。

なので天皇の任命は儀礼的な任命になる訳です。

天皇の国事行為は次の第7条に10項目記載されていますが、この6条の総理大臣と最高裁判所の長の任命も天皇の国事行為という事になります。

余談ですが、日本国憲法は三権分立が前提ですが、この6条の条文で国会が総理大臣を指名し総理大臣が最高裁判所の長を任命する訳ですから『指名』『任命』だけで見ると国会>内閣>裁判所ってなりますよね^^;

国会が一番上のような…。三権分立になってるのかな~って思っちゃいます^^;

まぁ~でも三権の中で唯一国民から直接選ばれた人がいるのは国会な訳ですから、憲法では国民主権が原則な訳ですから、これで良いのかもしれませんね。

 

日本国憲法における天皇 | 第7条を読み解いてみる

憲法7条は天皇の国事行為が書かれています。

内閣の助言と承認よって行われる国事行為は以下のようなものがあります。

日本国憲法第7条引用

天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。

二 国会を召集すること。

三 衆議院を解散すること。

四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。

五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。

六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。

七 栄典を授与すること。

八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。

九 外国の大使及び公使を接受すること。

十 儀式を行ふこと。

全部で10個あります。

前述した通り6条の総理大臣と最高裁判所の長の任命も天皇の国事行為なので日本国憲法に天皇の国事行為は12明記されている事になりますよね。

因みに天皇はこの国事行為以外にも毎年1月2日信念に行われる一般参賀や国務大臣を任命するる認証官任命式は公的行為や国事行為、公的行為にも入らない大嘗祭(だいじょうさい)や宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)など行っています。

こちらに天皇の行為の分類及び具体例があります。⇒天皇の行為の分類及び具体例

日本国憲法における天皇 | まとめ

いかがでしたでしょうか?日本国憲法における天皇という事でレポートしてみました。第1条から第7条を逐条的にレポートしてみましたが改めて天皇陛下のご苦労が身に沁みましたね^^;

天皇の政治行為が禁止されつつ、国事行為や公的行為には、しっかり国民の象徴として行動されるように書かれています。

その一方で冒頭にも書きましたが天皇に基本的人権(自由)はありません。

象徴的行為の義務付けられて、ご自身の権利が無いなんて、あまりに酷だと思いましたね~。

生前退位について今だ反対意見を言ってる人もいますが、辞める辞めないくらいご自身で決めるのは、まったく問題ないと思いました。

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